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こうした記事はそう珍しいものではなく、週刊誌ではたびたび六軒島爆発事故、そして右代宮絵羽への疑惑が報じられた。
オカルト色もなければ、ベアトリーチェのベの字すらも出てこない。
新たなネタを得ては、その度に右代宮絵羽にはこうした疑惑がある、と発表し続ける。
好意的に解釈すれば、……右代宮絵羽が沈黙を守ったのは、自分の死とともに爆発事故の真相を隠蔽するためだったともとれる。もちろん、下手な反論を見せると余計に面白おかしく叩かれるものだから、黙殺したとも考えられる。
しかしその後の展開を考えると、右代宮絵羽が沈黙を守り続け、そして何事も――ボトルメールが発見される事がなかったとしても、十数年後には次男夫婦犯人説が主流となり、……右代宮縁寿にも簡単に飛び火しただろう。
――いや、人と言うものはどこかに隠し事を持って然るものだから、疑惑を持つ。ゆえに疑惑を持たない、『純粋な』被害者などというものは本来ありえないのか。
1986年10月6日24時、六軒島爆発事故発生。
1986年10月*日**時、六軒島の離れ屋敷「九羽鳥庵」にて右代宮絵羽が発見され、その後右代宮絵羽が右代宮家の家督を相続。ただ一人親族会議に参加していなかった右代宮縁寿を引き取る。
その後、右代宮絵羽は危機失踪が成立するまでの間、経済的に困窮していた。
おそらくは、ただ一人生き残ったために世間から「すべての黒幕は右代宮絵羽」という疑いをかけられ続けた事も原因のひとつだったのだと思う。
右代宮絵羽は、そうした報道に対し何のリアクションも起こさなかった。
1987年4月、右代宮絵羽により、九羽鳥庵にあった蔵書が大量に競売にかけられる。その際、右代宮金蔵が集めたとされる、貴重なオカルト的書籍も多数見られている。
この一件により、Rokkenjimaの名は全世界へ知れ渡り、オカルト的な「魔女の島」
として見られるようになる。
しかしこの頃は、大規模掲示板ではオカルトトピックにスレッドが立てられる程度の知名度であり、オカルトマニア以外でRokkenjimaをオカルト的にみる者はいなかった。
単なる未解決事件の1つに過ぎなかったのだ。
問題は、198*年、六軒島付近の島にいた漁師がボトルメールを発見した事にある。
とはいえ、ボトルメールには「右代宮絵羽が殺されている」描写があるため、事実がそのまま書かれているわけではない事は明白だった。
そして、もう1通のボトルメールが、六軒島で発見されていた事が発覚する。
馬鹿馬鹿しい話だが、そこには魔女ベアトリーチェが存在し、魔法によって在島者が皆殺しにされた……と「とられる」内容が書かれていた。
「とられる」と表現した理由は後述する。
複数のボトルメールが発見された事から、その後「偽書」、つまり「うちにもボトルメールがあった!」という贋物のボトルメールが書かれ、その後インターネットの普及と共に、広く世間に公表されるようになったのだ。
……この辺りの情報は、伊藤幾九郎〇五七六(以下、伊藤幾九郎とする)と名乗る人物の偽書にも触れられていたし、ウィッチハンターたちの間では基礎的なものだ。
伊藤幾九郎は偽書作家の一人だったが、彼(性別がわからないので、彼としておく)がネットに公表していた偽書の内容は非常に精度が高く、かつて勤めていた使用人がインタビューで「内部に詳しい者が書いたものに違いない」と証言している。
……もっとも、「自称」元使用人かもしれないし、インタビューを組んだ記者のでっちあげの可能性だってある。
それと同時に、伊藤幾九郎は2通のボトルメールを書いて流した張本人かもしれないし、実は右
代宮絵羽だったりするのかもしれない。
想像は自由だ。だが偽書は、もちろん事実などではない。
ただしブログ記事は作成して眠らせてから数年経ってしまったので、自分の中でもう少し設定を固めつつ続けていく予定です。
長い目でおつきあい頂けますと幸い。
さて、「ヤス一(いち)」作成後から最近までうみねこから離れていたのですが、EP8で補完がされていると聞いて(※私は基本的に情報入手が遅い)、読んできました。
そしてまだコミックスになっていないconfession部分が気になったので、ネット上で情報を集めたりして。
実際に読んだら印象が変わるかもしれないですが、基本的にネット情報以上のことはわからないので、confessionネット情報を元に感想を述べます。
まずconfessionは、私がEP7後に見た考察のうち「Ⅰ語られてないだけで、ヤスの2年間はめっちゃ悲惨だった」側の内容ですね。ヤスの一族殺人動機について、読者が感情移入しやすくなっている。
「我らの告白」の内容も加味すると、
作中現実についての公式解はおそらく「狂言殺人でルーレットを回すけど、心中は本気だった」
「嘉音役として振る舞った事はあり、朱志香から淡い好意を持たれていた」かと思います。
(原作で朱志香にしゃのかの同一人物がばれているというシーンがない以上、作中現実でも朱志香は嘉音がヤスのごっこ遊びだと気付いていないのでしょう)
EP8以後でこれだけ補完しているのは、そういうことだと思うのです。
「ヤス一」との兼ね合いについて。
正直なところ、「我らの告白」読了時ではあまり考えていませんでした。
「我らの告白」では、うみねこ作中現実のヤスはフラウロス含め小説のプロットを考えているだけで、狂言と見せかけて本当に殺人事件を起こしているのは、作中作内の「紗音」だからです。
「ヤス一」は作中現実を描いているので、作中作の「紗音」が狂言と見せかけて本当は殺してゆく、という設定だからといって、作中現実のヤスも本当に殺すとは限らないからです。
ゆえに、作中作の「紗音」の自白(confession)も、作中作内での設定の話なので作中現実とは別であり、作中現実でも本気で殺そうと思ってたけど「やっぱり殺すのやーめた」としてしまう事は可能です。
しかも、八城十八関連の事は作中作である可能性があるため、カケラ(つまり偽書Tips or 正書Tips)としても描かれるconfessionもまた、作中作である事は想像に難くありません。
実はヤスちゃんが書いたお話「自分の日記兼作品のホワイダニット解明編」でもおかしくはない。
つまり、「ヤス一」の「碑文解かれなかったら狂言殺人、それで戦人が思い出さなかったら譲治と結婚しちゃお☆恋の決闘は紗音ちゃんの勝ち!」はできなくもない。
…ですがそこまでしなくても、「confessionが公式解」だと考えてよいのだと思います。
追記。
と、思っていたのですが、ちょっとまてよ?
それだとEP7と矛盾する気がします。
EP7でクレルは、戦人が帰ってくることがわかるまでは、決闘の決着がつきそうになってたと言ってます。(いってましたよね?決着がつきかけてたのに、戦人が帰ってくるあの年は無慈悲だったみたいなこと。もう手元にうみねこがないので確認できなくて…)
恋の決闘ですね。原作で紗音と嘉音の決闘は基本的に紗音が勝ちます。よって戦人が帰ってくるとわかるまでは、ほぼ譲治と生きていく事?譲治に身体のことを話すこと?がきまっていたと見て差し支えない。
つまり時系列的には、碑文を解いて、一族の業を知ってたり、譲治と仲良くなったり朱志香に嘉音が好かれたりしつつ、譲治と島を出ようときめかけていて、戦人が帰ってくることを知り、自分では運命を決められないからルーレットにかけた。
譲治と生きることを決めた後に、心中という選択肢がある?というのはおかしい。
ここの時系列はいじらないと、confessionと整合性がとれなくなりませんか?
戦人が帰ってくるとわかったタイミングと、碑文解いたタイミングがいっしょならまだわかるんですよね。
あいつもこいつも私も、近い血に惹かれやがって気持ち悪い、自分自身もこれだけ甥を好きになって気色悪いわ私は血を残せないけどなちくしょう!もういいわみんな死ね!右代宮なんて地震でみんな死んだんや!という感じで。
EP7のヤスの告白とconfessionを混ぜ合わせると、確かにヤスは心中も考えていたんだけど、結局は譲治の死ぬシーンとか考えられないし、最終的には譲治と生きようと決めた。
(ヤスが書いたお話のなかの「紗音」ちゃんは、殺人事件を起こすから、そっちの動機は心中してやる、で大丈夫)
と思ってたら戦人さん帰ってくるの?
という流れになりますかね。
ルーレットの目に心中は入らないと思うんですよね。
まだこれ思いつきなので裏づけとってませんので、裏づけが取れたらまた追記します。とれなくても勘違いだと追記します。
さて。それでは最後になりましたが、ヤス一を楽しんでくださった読者の方、ヤス一の足りないところを補完して下さった方、うみねこの考察をされていた、gkomark2が参考にさせて頂いた方、どうもありがとうございました。
当ブログもお楽しみいただければ幸いでございます。
それではまたお会いしましょ~!
書いていて新たなアイデアが出たら、昔の記事も普通に修正しますのでよろしくお願いいたします。