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ボトルメール発見時の報道
「先日見つかった六軒島爆発事故のボトルメールについて、新展開です。

 今年*月*日、六軒島爆発事故に関連すると見られるボトルメールが、**島沿岸で発見されていました。

 これについて本日、事件翌日に警察が同じようなボトルメールを六軒島沿岸で発見していた事が、新たにわかりました」

「『これを読んだあなた。どうか真相を暴いてください』。

 そう締めくくられたのは、最初に発見されたボトルメールだ。

 右代宮真里亞という署名が書かれたこの文章は、1986年10月5日から6日にかけて発生した、ある事件を記したメモの最後に書かれていた。

 ボトルメールによれば、右代宮家の親族・使用人は爆発事故によって死亡したのではなく、『ベアトリーチェ』を名乗る人物により殺害されたのだという。

 番組では、当時右代宮本家で使用人を勤めていたという女性に、話を聞くことができた。

 ――ベアトリーチェとは?

「お屋敷では、六軒島を昼支配しているのが当主様で、夜は魔女ベアトリーチェ様が支配しているって言われていました」

「使用人のなかでは、白いレースのような服を着た女性を見た、っていう人もいました」

 ――実在する女性ですか?

「さぁ……。(当時の当主である)金蔵様の愛人って噂もありましたが、誰も見たことはないと思います」

「どちらかと言うと、怪談話ですね。ベアトリーチェ様を敬わなければ祟りに遭う、という話が多かったように思います」

 ベアトリーチェの名前は、六軒島の中では広く知られていたと言えるようだ。

 更に、今回明らかとなったもう一本のボトルメールにも、同様に『ベアトリーチェ』が右代宮家の親族・使用人を殺害した様子が記されている。

 このボトルメールによれば、事件当日「ベアトリーチェ」を目撃した人物がいたという。

『深まる謎――』

 この2本のボトルメールには、警察の調べによると、多くの不可解な点が存在するという。

 そのうちの1つが、右代宮真里亞の署名だ。

 当時の右代宮真里亞をよく知る人物は、こう語る。

『右代宮真里亞をよく知る人物』

 ――右代宮真里亞はどんな子でしたか?

「友だちと遊んでいる姿は見たことがないですね」

「深夜までやっているコンビニエンスストアに一人で通っていたそうです」


『当時の同級生』

「クラスでも目立たない子でした」

「魔女とか魔法使いが大好きで、オカルトマニアでしたね。

 正直、クラスからちょっと……」

 ――浮いていた?

「あー、そうですね。浮いていたと思います」

「オカルトの話になると口数が多かったです」「他の同級生をバカにしたような話し方をしたりとか」

 右代宮真里亞が残したメッセージは、以下のものだ。

『これをあなたが読んだなら、その時、私は死んでいるでしょう。

 死体があるか、ないかの違いはあるでしょうが。

 これを読んだあなた。どうか真相を暴いてください。

 それだけが私の望みです。

 右代宮真里亞』

「(右代宮真里亞さんが)残したメッセージとは思えません」「彼女は9歳の子どもらしい子でした」

「右代宮さんだったら、ベアトリーチェが犯人だと信じると思います」「真犯人がいるなんて思わないと思う」

 警察は、悪戯の可能性も含め、慎重に捜査を進めるという。

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 当然ながらボトルメールの本文は、この時点では公開されていない。

 ボトルメールが流された目的が悪戯なのか、捜査の撹乱なのか、それとも真相を暴いてもらいたいという希望なのかは不明なままだった。

 当然ながら「疑惑の女王」、右代宮絵羽氏がでっちあげた作り物であるとの説もあった。

 筆跡は右代宮絵羽氏のものではないが、だとすれば誰か部下に書かせたのではないか?

 右代宮絵羽は、これにも何のコメントも表明していない。

 現在のスタイルとは異なるが、ここで偽書の発端と呼べる文書が公開されるようになった。

 ――好事家たちから金をせしめるために作成された、ボトルメールの贋作だ。

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・NEWS11

「それでは次のニュースです。

『六軒島で発見されたものと同一のボトルメールを所持している』などと話し、偽のボトルメールを売却する詐欺を行ったとして、立式鈴那(たてしきすずな)容疑者(4X)が詐欺罪の容疑で逮捕されました。

 偽のボトルメールには、これまで発見されたボトルメールと同じく、右代宮真里亞氏の署名がされていました。

 立式容疑者は、大筋で容疑を認めているということです」

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 しかしながら世間では、この頃はもう六軒島爆発事故など、たいした価値を持たなかった。

 ホットな話題でもなければ、新たな手がかりの発見すらもない。

 たった一部に過ぎないのだ。多くの手がかりを求め、それを元にボトルメールの謎を解こうなどという酔狂な者は。

 ただしそれは、『この時点では』という言葉が最後に付く。

 この時点で、六軒島爆発事故などもはや、『そんなのあったね』程度の扱い、……要するに現在と同じ程度の認識だった。

 しかし右代宮絵羽の死により、六軒島爆発事故が蒸し返される事は、――右代宮縁寿が右代宮絵羽に代わり疑惑を一身に背負う事になるとは、この時点で予測ができたろう。


 理由は色々あるが、……私は、伊藤幾九郎は、もしかしたら右代宮縁寿を不憫に思ったのではないだろうかと、思っている。

 少なくともボトルメールに書かれている「真犯人」は、右代宮絵羽の一家でも、右代宮留弗夫の一家でもないという見方が主流だ。彼らは共に協力者ではあったかもしれないが、……真犯人に殺される。

 ボトルメールが本当に六軒島にいた何者かが放流したもので、真相に近いものだとしたら、当然右代宮縁寿は、ただの被害者でしかない。

 ボトルメールが贋物だったとしても、……それが仮に伊藤幾九郎の手によって捏造されたものだったとしても、右代宮縁寿のためにつくられたものなのではないか。

 真実など、わからない。

 だから根拠も証拠もなく、ただ自分がそう思う、というだけ。

 それは真実じゃない。事実でもない。

 それさえ掴めば本当のところなどどうでもいい、なんて言えるはずもない。

 しかし同時に、事実を知った時にそれを自分が事実と認めたいと、「納得できる」と感じなければ……、結局自分の中に「納得できる真実」を見出す以外にないのかもしれない。

 そう、私は納得したいだけだ。これが事実だと認めるものが欲しいだけだ。

 話を戻そう。

 贋作家による捏造されたボトルメール、それは偽書の始まりではあったが、一般人に広く知れ渡るほどの知名度はなかった。

 問題は、この後の展開である。

 ――この*年後、ボトルメールに書かれていた文章の内容が公開されたのだ。

 この頃インターネットはとうに広く普及していた。

 情報公開を機に、「魔女伝説殺人事件」が爆発的に世間に――そしてネットへと広まったのだ。

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